炸醤麺と水餃子掲示板〜2002年5月3日


まだ昨日の酒が残ってますが 投稿者:ジミー荒川  投稿日: 5月 3日(金)10時39分51秒

アサヒビール園
そいつは奇遇ですね。私は以前白河に住んでいたのですが、どうしても
ジンギスカンが食べたくて、酒を飲まない友人に飯をおごるからと言って
車を出させたり、五百川まで列車で行ってあとは歩いて行ったりしたものです。

昨夜は、日曜日に古本屋で入手した「ベスト オブ 蕎麦(文藝春秋'92年)」
に載っていた、池袋の「生粉打ち亭」という店を訪ねたところ、何と4月30日から
休業との張り紙、十条の「楊」に行きました。先客はアルバイト黄さんの学校の
友達が3人。あとはカウンターにサラリーマン二人連れと男性一人。
しばらくするとカウンターから、岩手のどこですか?と話してるのが聞こえてきました。
示し合わせたわけでもなく岩手人が3人も集合したというわけです。

出会いとは不思議なものです。

タレ
「日本焼肉物語」によれば、つけダレは日本の焼肉屋さんが始めたそうで、
火傷しないように冷ますためとか、直接食べずに取り分ける食文化のためとのこと。
「日本人はすき焼きにしてもシャブシャブや鍋物でも必ずタレをつけるでしょ」
と叙々苑の新井社長は語っています。
また、川崎コリアタウンの「美星屋」の話として、
「焼いた肉をそのまま食べると美味しいので、「つけダレ」を使うことがなかったが、
「つけダレ」の味に馴れた客からの要望で仕方なく置くようにした」
というのを読むと、私も、学生時代東京で覚えた焼肉を、帰省時に
盛岡・食道園で食べた時、つけダレが無く生卵が出てきてびっくりしたことを
思い出しました(つけダレを出せとは言いませんでしたが)。
でも焼肉史をみれば、東京の焼肉店が正しくて食道園が間違いというわけでは
無いのです。日本人対策の方法が違っていただけです(生卵をつける食べ方が
朝鮮にある可能性もありますしね・・・)。
しかし、食道園にも客の要望があったのでしょう。現在では「つけダレ」も用意しているようです。

「客の要望」というものは食い物を画一化する働きがあるのですね。

自分で調合
「美味方丈記」は「論語」から「不食不得其醤」を引用し、
「日本には、西洋の塩と胡椒、中国の醤油とカラシような「食卓の友」が無い」、
「台所からはこばれてきたものは食べる人があまり手直しできないのです。
これでは食生活のファッショですね」
とまで書いています。

「こっちは出されたままの味で食べるんだから、こちらの期待している物を出せ」
というのが日本食文化ということでしょうか。

父の中国体験
八幡製鉄入社後に配属地として北京を希望したのは、国内の製鉄所には
空襲の恐れがあるというのに加え、中国ならおいしい食べ物があるだろう、
という理由だそうです。
陸軍では中国各地に行き、終戦時は南京にいたと言っています。
北京時代のようには食文化に触れられなかったは、中国に行く目的の違い
もあると思います。


スタイル 投稿者:ぴろ中村  投稿日: 5月 3日(金)02時13分00秒

食い物ってのは、ある程度基本に忠実であるべきものと、そうでないものがありますよね。炸醤面は前者なんだと思います。だから違うものは違うと声を上げるべきなんでしょう。でも鍋や焼き肉なんてのは基本的に何でもありの料理の部類にはいるのだと思います。

>あのたれって自分で調合した記憶がありますが、
 確かにベースのものがあって、いろいろ自分好みの調味料で味を整えますよね。鍋でも焼き肉でもお店が出すタレでそのまま食べるのは日本人くらいじゃないでしょうか。韓国人の友達を初めて日本の焼き肉屋に連れて行ったとき、タレが置いてあるのにびっくりしていました。

>郡山にあるアサヒビール園
 こりゃまた、私にとっては懐かしいところです。学生時代、長期休みはしばしば二本松・岳温泉近くの牧場でアルバイトしていました。「五百川の水を汲み(酌み)に行くぞ」という暗号はアサヒビール園に行くことでした。あそこの脇に流れている川が五百川なんですね。で、牛のエサとしてアサヒビールから大量にビール粕を買っていたりすると、たまにご招待がありました。あの頃はバブってましたから・・・、今はきっとないでしょう。


シュワン羊肉 投稿者:  投稿日: 5月 2日(木)23時29分26秒

>日本人には想像のつかないような匂いや味のタレ
それはすごい! おっしゃるとおり私が食べた店は、北京、香港とも駐在員接待用の高級店でした。あのたれって自分で調合した記憶がありますが、そのあたり「白龍」の味噌にも相通じますねぇ。

>その後応召
えっ、これまた初耳です。駐屯されたのは小麦粉文化圏だったのでしょうか? 差し出がましい質問でごめんなさい。


おっと、 投稿者:ジミー荒川  投稿日: 5月 2日(木)17時14分45秒

でも真実は多数決では決まりませんね。
炸醤麺が中華麺が出てきたら、自信をもって怒りましょう。

羊肉
わたしはジンギスカンが大好きなのですが、郡山にあるアサヒビール園に、市販の焼き肉
のたれを持参する人がいるという話を聞いてびっくりしたことがあります。
好みというのは人それぞれですよね。


冷麺 投稿者:ジミー荒川  投稿日: 5月 2日(木)12時43分39秒

文字化け関連の書き込みは削除いたしました。

重兵衛さん
まさに住んでいらした京都あたりでは、冷麺といえば冷やし中華を指すみたいですね。
冷麺は字の通り冷たい麺のことですから、冷やし中華も平壌冷麺も日本に
無かった頃の文献にも登場しているようです。
しかし、現在の日本では平壌冷麺をはじめとした朝鮮半島の麺であるとの認識が
一般的でしょう。
gooにある「大辞林 第二版」によれば、
>朝鮮料理の一。
>緑豆の粉で製した麺に、肉・キムチ・野菜などをのせて冷たいつゆをかけたもの。
>ネンミョン。
とあります。実際はさまざまな穀物が麺の材料になりますが・・・・。
これからも自信をもって怒ってください。

時間が無くなったので、あとは夜に。


シュワン羊肉 投稿者:ぴろ中村  投稿日: 5月 2日(木)11時12分50秒

翁さま
 シュワン羊肉店もいろいろありまして、たいがい旅行で日本人が行くような店のタレはかなり洗練されたものみたいです。一方で、北京原人と結婚した妹は中国人しか行かないような店に行くこともあり、そういうところでは、日本人には想像のつかないような匂いや味のタレがでてくることがあるみたいです。ポン酢持参はそのための対策のようです。数年前まではういうタレとちょっと匂う肉との組み合わせの店が多いようだったのですが、一般的北京人の生活レベルが向上したこと、他の種類の鍋(ちょっと前に行ったときには魚頭火鍋ってのが流行っていた)との競合で、客を満足させるために最近はずいぶん改善されたとのことです。


じゃじゃ麺食いてえ〜 投稿者:  投稿日: 5月 2日(木)08時09分08秒

重兵衛さん
こんにちは! ありがとうございます。私はこの<炸醤麺と水餃子情報>サイトと出会った結果、ついに桜山神社前まで食べに行ってしまった者です。東京でこくがあったり、コシのある炸醤麺に慣れていたせいか、そのときはずいぶんあっさりしてるなと思いました(でもチータンタンはうまかった。そしてその後あれが北京の味に近いということを知識として身につけてからは美味しく思えるようになりましたが…)。今回、重兵衛さんのサイトの「徒然草」で、白龍初めての人間が「味」を作り出すのは難しい、と書かれているのをみて納得しました。そして新たな論客現る! と感動しました。
>岩手の人間
一部では盛岡の人間だけにしかわからん!という主張もあるようですが…(笑)。
>怒る人までいる
ははは。炸醤麺を頼んで中華めんが出てくると私も怒ったり、悲しくなったりするようになってしまいました。

ぴろさん
>シュワン羊肉
そうそう、あのいろいろ混ぜたたれがうまいんです。ポン酢持ち込みですか? 満腹しかけた途中で使えばまた箸が進むかも…。
>農家を見殺し
なるほど、おっしゃるとおりですね。「オーストリア産」のシールを見ても、そういうところまで思いが至りませんでした。

ジミーさん
東京炸醤麺情報の改訂版 、アップロードして下さりありがとうございました。
ときにのんほお、どうでしたか?


盛岡冷麺の今 投稿者:Jubei  投稿日: 5月 2日(木)01時20分53秒

 数年前に,盛岡でも,ぴょんぴょん舎が,勧告冷麺との違いを研究した上で,そば冷麺を出して以来,そば冷麺がじわじわと広がり始め,最近ではスーパーでも売られるようになりました。
 ソウルに行ったときは,ほとんどそば冷麺(平壌冷麺?)しか食べなかった。咸興冷麺は,見るとはさみで切るほど腰が強そうだったこと,見た感じ,非常に辛そうで,すでに辛食に耐えかねていた胃にはつらかったから。
 ちなみに,岩手の人間は,郷土愛が強く,白龍のじゃじゃ麺と違うスタイルのじゃじゃ麺は,じゃじゃ麺ではなく,盛岡冷麺と違うスタイルの冷麺は,冷麺ではないという人が,結構います。あげくに,他県で,「冷麺」を頼んで,冷やし中華が出てくると,怒る人までいる始末。って,おれだけか。


盛岡の麺史 投稿者:ジミー荒川  投稿日: 5月 1日(水)23時57分11秒

重兵衛さん
はじめまして。ホームページも拝見いたしました。

東京の中華料理店。それも中国人が料理している店で
中華麺のジャージャー麺を出している。
かたや東北の地方都市にある小さな学生相手の安価な
じゃじゃ麺屋。
後者が、本場中国北方の炸醤麺に近いなどと、だれが想像
できるでしょうか?

しかし事実は小説より奇なり。
私が中国や、日本でも本場通りの麺で作ってもらった炸醤麺は
麺が暖かいうどんです(吉祥寺・龍は冷たいうどん)。
またミソの味は辛いのあり塩辛いのあり様々で、
卓上にある調味料で好きなように味付けをし、よくかき混ぜて食べます。

盛岡に炸醤麺を持ちこんだのが旧満州(黒龍江省ハルピンらしい)
から引き揚げて来た白龍の高階氏であることは有名な話ですね。
しかし高階氏は、巷間で言われてるように兵隊さんとして行って
いたのではありません。なんせ夫婦で住んでいたのですから。
軍隊は自前で食事を用意します。私の父も北京駐在時代には
街で炸醤麺や水餃子を食べていたわけですが、その後応召して
中国に渡った際はこれらを食べる機会はほとんど無かったとの
ことです。
戦争で中国に渡った人は全国に大勢いるのに、本場の炸醤麺
を知る人がそんなに多くないのはこういう理由なのでしょう。

重兵衛さんは冷麺についても書かれていますが、こちらは食道園の
青木氏が始めたものですね。
青木氏は朝鮮の咸興(ハムン)の生まれです。インターネットで
調べてみると、蕎麦粉主体の麺で汁のある平壌冷麺と、蕎麦粉無しで
でんぷん主体の麺で汁の無い咸興冷麺の2種類あるという解説を
見つけることが出来ますが、咸興近くで生まれ咸興中学に通って
いたという人の書いた本のには、このような話もあります。
「食べたのは平壌式ばかり。ただ、いまソウルあたりで食べる平壌冷麺
と違っていたのは麺とスープで、麺はもっと腰が強かったし、スープと
麺は別に出してくれた。ヤカンに入ったスープを好きなように入れて、
キムチや唐辛子ミソ、酢、しょう油で味つけをして食べるものだった」
(韓国/食べる・見る・遊ぶ・学ぶ 古川清徳 著 三修社'82年)
だそうです。冷麺も色々あるんですね。
現在の韓国の冷麺は、朝鮮戦争の時に北から移住した人達が広めたものですが、
韓国では、蕎麦粉入りじゃなければ本物の冷麺ではないと誤解されている
ようで(下記URLのページ参照)、蕎麦粉入りが本場式、蕎麦粉が入って
いないのは盛岡独自のものという説も、こういうところから出てきたのでしょう。

あとはわんこそばですが・・・調査中です。

重兵衛さんは歴史好きということですが、身近な食べ物の由来について
調べてみるのも面白いと思いますよ。
また遊びに来て下さい。

http://www.altasia.org/wkly_tonga/wktga01291_1.htm


はじめまして 投稿者:Jubei  投稿日: 5月 1日(水)10時17分06秒

盛岡の重兵衛と言います。
翁さんに誘われて,おじゃまさせていただきました。
わたしも「じゃじゃ麺」だいすきです。といっても,中華麺スタイル以外のものは,盛岡じゃじゃ麺しか食べたことがありませんが。
以前韓国に行ったときに,じゃじゃ麺を食べてこなかったことが,今となっては悔やまれます。
今度,東京に行ったときに,こちらのサイトで紹介しているお店に行きたいと思います。

http://www5.justnet.ne.jp/~o.jubei/


羊肉・・・ 投稿者:ぴろ中村  投稿日: 5月 1日(水)09時58分36秒

翁さん
 しゅわん羊肉・・・私も大好きです。あの何と言い表したらいいのかわからない、ゴマだれ。でも私の妹はいつもこっそりポン酢を持って行くそうです。中国人の料理の好みは育った場所などで結構違うけど、羊肉好きは多いですね。ウイグル発・羊肉串なんかはもはや全国区ですよね。

> レトルトのカレーの箱に「オーストラリア産牛肉使用」
 日本はそんな状況ですか。感情的にはわからないでもありませんが、役所も企業も自分たちが原因の種をまいておきながら、完全に農家を見殺しですね。基本的には脳を食ったりしない限り大丈夫だと思うのですが。もう少し、賢いやり方があるような気がするのですが・・・。
 しかし狂牛病の発生は、元はといえば羊の「スクレイピー(狂牛病と同じメカニズムで起こる羊の病気ですね)」という病気です。イギリスでこの病気にかかっていた羊から作った、廃物飼料(骨や脳などを破砕・粉末にする)を子牛の頃に食わせていたからですね。牛肉が危ないというのなら、羊肉もそれなりに危険です。
 私のいる州は、アメリカでも有数の酪農地帯です。最近、そこら辺にいる野生のシカに「慢性消耗病(狂牛病・シカ版)」が増えているとのことで、酪農家には牛との接触を避けるようにとか、ハンターには解体を適切な方法で行うようになどと、テレビニュースで盛んに注意が呼びかけられております。
 そのうち、食べられる肉がなくなってしまうのでは・・・・。そんなことはないと思いますけど。

荒川さま
> これらは中国現地生産でしょうね。アメリカでも材料を現地調達して
 日本の有名ブランドラーメンはほとんど中国産かアメリカ産ですので、今のところ影響は受けていません。この前いただいたのは、日本でしか売っておらず且つ日本のグロッセリーにしか置かないような類のものです。


広島の 投稿者:  投稿日: 4月30日(火)23時31分49秒

RCC中国放送で「つけ麺VSジャージャー麺」なるプログラムがあったことが判明。

http://www.rcc.net/papatime/program/431.htm


おっ、いつの間に 投稿者:  投稿日: 4月29日(月)21時57分59秒

原色世界水餃子図鑑 に新顔が。

韓国生まれのサーチエンジンNAVER Japanで「炸醤麺」の画像を検索。すると「じゃじゃ好き」が香港の炸醤麺を食するのが。


おやおや!! 投稿者:チャーリーロン  投稿日: 4月29日(月)21時07分12秒

孫文さんの趣味の出前一丁写真集すごいですね。
すでに終売になっているものまで。それから前に私の送った
炸醤面まで載っているとは、相当のファンですね。
それにしても最近麺を食べに行く機会がなくてレポート送れずにすみません。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/2634/


geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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