常平の四川麺

常平の四川麺

2003/03/22登録

中国広東省東莞市常平鎮には、仕事やレジャーで訪れる台湾人、香港人 向けの大きなレストランが目に付く。これらの店はやや高めだが、 中国各地から東莞に働きに来た労働者のための安い小さな食堂もいっぱいある。 私の滞在したHUIMEI HOTELの近くには、川菜(四川料理)の店が集まる一角があり、 仕事からの帰りが遅いときは、一人でピーナッツと漬物をつまみにビール1本を飲み、 担担麺を食って全部で10人民元(約150円)払って済ますことも何度かあった。


HUIMEI HOTEL前の大通りを渡り左へ数メートル行くと、羊の串焼き屋台がある。 そこから右に曲がると舗装していない路地の傍らに4軒の四川料理店がある。


そのうち1軒は素食系らしいので、小雨天、興隆川菜館、味香園という3店に その日の気分でかわりばんこに通った。


麺は3元から5元と非常に安い。最初のうちはそれに水餃子や麻婆豆腐などをプラス していたが、深夜0時過ぎに一人で食べるには量が多すぎ。
上の画像は水餃子。麻辣湯に入っている。


最近気になる担担面は3店に限らず四川料理店ならどこの店にもある。 麺は素麺のように細いものと、きしめんのように幅が広いものの2タイプある。 色は白で乾麺と思われる。

またメニューには担担面とは別に麻辣面といういかにも辛そうな麺や炸醤面も 載ってたりする。どう違うのだろう?北京語ができれば聞いて済むことなのだが、 喋れない私は何回か通って食べるしかない。その結果、下のような法則で名がついて いるらしいことがわかった。


辛み無し 辛い


清湯面(3人民元)
がここにあてはまると思われる

麻辣面(小雨天 3人民元)



炸醤面(店名不詳 5人民元)

担担面(小雨天 5人民元)




肉絲面(興隆川菜館 5人民元)

麻辣肉絲面 (小雨天 5人民元)

清湯面を食べなかったのは一生の不覚である。上の表と「常平の面」の 連鎖餃子館・黒天[我鳥]のメニューと見比べてみると面白い。 炸醤麺と担担麺を混同している人がいるのもしかたないと思える。

日本人が訪れることなど滅多にないこれらの店に汁入りの担担麺が存在している。 そればかりか日本でも拌麺である炸醤麺まで汁に入っている。スープに入った担担麺が日本生まれという説はちょっと無理がありそうだ。これからは炸醤麺とともに、担担麺もその歴史と伝播と変遷を 調査して行こうと思う。


スーパーで見つけた乾麺の担担麺。

geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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