麺を食いに九州へ行く 2日目

麺を食いに九州へ行く 2日目

2005/05/21更新

博多は国際都市である。かつては中国文化を迎え入れる玄関でもあったのだ。

博多駅近く「承天寺」は麺旅行では是非立ち寄りたい寺である。


「饂飩蕎麦発祥之地」の碑。裏には羊羹、饅頭もここで発祥とある。


ついに到着、憧れの別府。


すぐにタクシーで目的の「胡月」へ。


ネットで、「別府冷麺は韓国冷麺に似ているがそれほど辛くない」、「別府冷麺は盛岡冷麺とは違って本場朝鮮に近い」等と書かれている別府の冷麺。しかし、これらのコメントと私が韓国や盛岡で食べた冷麺を総合すると、全然イメージがまとまらない。ただ戦後大陸から伝わり、現在もなお地元に愛されているということは確か なようだ。今回の九州旅行の第一の目的はこの別府の冷麺を食べることであった。


「胡月」の冷麺。やはり自分で食べてみないとわからないものだ。ネットで見た画像から柔らかめと思っていた白い麺は、盛岡の「食道園」をもしのぐ硬いもの。


太さは3ミリはある。私の冷麺試食史上最太で、穀物の香りを感じる。氷など入れない適度な冷たさのスープの味は「食道園」の辛味を少し抑えたような甘じょっぱい味。キムチがキャベツというのも一緒。


別府は言わずと知れた温泉街。しかし現在は往時の繁栄を偲ばせるような遺跡がいく つか残るといった街である。 しかしこの作り物でない本物のレトロな雰囲気を大切に してほしい。駅前高等温泉。


大分に住む知人が仕事帰りに別府に来てくれた。晩飯は「焼肉かねだ」へ。

器はステンレス。知人の話では以前は白い陶器だったそうだ。きっと日韓の焼肉業界は盛んな交流があるのだろう。まだ焦げ付かないのに直ぐに新しい網に替えてしまう無煙ロースターや冷麺に入れる氷にはそんなに古い歴史は無いはずだ。焼肉店はお互いの国の流行に歩調を合わせ進化しているのであろう。


麺は細くて四角い断面で現圧ではなさそう。スープの味はソウルほどではないが、他の別府の冷麺よりはかなり薄い味。


焼肉も食べたので満腹。寝る前に夜の別府を歩いていたら、偶然発見!。この店は事 前調査で別府の冷麺の元祖という情報がありながらも「大陸ラーメン」というラーメンが付く店名が ちょっと気になっていたのだ。

しかし間違いなく今も冷麺屋であった。 食べるのは明日にしよう・・。


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荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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