ワシントンDCの手打ちの拉麺

ワシントンDCの手打ちの拉麺

2002/11/21登録

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すっかり流浪の民と化してしまった、ぴろ中村です。ちょっと怪しい身分でワシントンDCにいます。こんな時でも中華料理を食べる気力だけはあったりします。そんなわけでワシントンDCのチャイナタウンに行って来ました。規模はアメリカの首都ですけど、小さいです。すべてが歩いて5分以内の中にあるくらいです。門だけは立派ですが(写真1)、門の中に見える茶色いビルの先はもうチャイナタウンではありません。狭いだけに黒人のコミュニティが境界不明瞭に混在し、チャイナタウンの中は黒人だらけで、しかもちょっとやばそうな黒人も多かったりするので、夜は少人数での行動は避けた方が良さそうです。

この街はアメリカの行政を担う場所、というだけでなく、アメリカの中でもかなりの観光名所になっています。すなわちDCを観光しに来た国内外からの多くの人たちが中華街で食事をするらしく、そんな人たちを当て込んだ感のある中華街のような気もします。だから、これまでに行った中華街の中で最も生活感に欠ける中華街、といった風情です。

さて門をくぐって歩いて数分、なんと店前で麺を打っているではありませんか。東江小食という店です(写真2)。すっかり入る店はここに決定です。アメリカで麺打ちを見るのは初めてです。麺点師の麺打ちの姿です(写真3、4)。手際よく麺を作っていきます。この店、広東系の店で、適度に北のメニュー(麺類、餃子にしゅわん羊肉まである)も置いているという、そんな感じの店。メインの菜譜に書いてある麺類は撈面や雲呑麺がメインで、これらは市販の麺を使うようです。どうやら麺打ちはやっていたものの、手打ちの拉麺は特別メニューと称されており、湯麺と炒麺を選んだ上で、さらにトッピングとして牛肉、鶏肉、海鮮のうちの一つを選ぶというシステムになっています。私は海鮮の湯麺にしてみました。そうしたらこんなのが出てきました(写真5)。日本のうどんのようにしこしこした感じはありませんが、ちゃんとした歯ごたえを感じることが出来るおいしい麺です。具は野菜とエビとイカと白身魚の肉団子(つみれと薩摩揚げと蒲鉾のあいの子みたいなヤツ)。スープは鶏ガラ系です。アメリカで湯麺(いわゆるスープ&ヌードルというやつ)を注文するとは最初からフニャフニャで、時間が経つともう食べられないようなものもありましたが、ここのは多少時間が経っても全然平気。麺が麺としての主張をしています。アメリカの大都会で手作り製品が$5ですから、安い部類に入ると言っていいでしょう。それにしてもこれだけの麺を出すのだったら、もう少し麺のメニューを考えた方がいいのではと思いました。麺粥の専門店でないから(名前に反して)、調理の方が追いつかないのかなぁ。それとも観光客を当て込んでのメニューだからこの程度でいいと思っているのかなぁ?そんなことを考えると、私もそれに見事にはまった一人なのでしょうが、ちゃんと作った麺はやっぱり美味しいのです。

どうも、ワシントンDCエリアで実際に中国人が利用するような食材店やレストランは郊外にあるようです。それと、やはり郊外にかなりディープな韓国人エリアを発見しました。巨大な食材店のみならず、床屋からパン屋まであります。だからチャジャンミョンもね。この街、ちょっと楽しみです。

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写真1
写真2
写真3
写真4
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写真5


geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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