メリーランド州 Taipei Tokyo cafe

メリーランド州 Taipei Tokyo cafe

2002/12/07登録

ぴろ中村さん、また面白い店を発見したようです。


写真1

 アメリカの中華の麺=撈麺、これは紛れもない事実だと思います。ところがここワシントンDCエリアの中華料理店の中華麺はバラエティーが非常に豊富で、とてもビックリしてしまいます。もちろん撈麺はほとんどにあるのですが、それ以外の麺を頻繁に見かけます。これまでアメリカで食べた炸醤麺はすべて撈麺が使われていました。この炸醤撈麺の欠点は、麺がどんどん柔らかくなっていってしまうことです。何か代用できるものがあるのでは、と思いますが、なかなかそういうわけにはいきません。

写真2

 ところが、DC周辺(メリーランド州)でうどんを用いた炸醤麺に遭遇いたしましたので、報告したいと思います。アメリカでは韓国と日本料理のフュージョンのレストランを結構見るのですが、ここでは中国と日本のフュージョンのレストランが何軒かあります。そのうちの一つTaipei Tokyo cafe(南北路)というレストランです(写真1)。中華料理はアメリカンな中華と本格中華の中間くらい、日本料理では寿司はなかなか美味しそうですが、それ以外はアメリカンな日本料理、そんな趣のレストランです。前金制で最初にレジで注文して、番号札をもらって好きな机で待っていると料理を持ってきてくれます。小姐には英語で話しかけたのに、炸醤麺を「じゃーじゃんみぇん」と言ったら、その後は全て中国語で対応されてしまいました。おいおい(苦笑)。で、出てきたのがこいつです(写真2)。醤は芝麻醤(胡麻味噌)ベースで豚の挽肉と豆腐の細切れが炒めてあります。それに茹でたほうれん草ともやしが載っています。麺はうどんです(写真3)。この店にはもちろん撈麺があるのですが、やはり日本料理でうどんを出しているからでしょうか。こういうタイプの麺料理にうどんを用いるという発想をするのは、今までのアメリカの中華では考えられないことです。麺は伸びないし、歯ごたえもあるし、美味しく食べられます。

写真3

 ただし本質的な問題として、芝麻醤をベースに炸した麺料理を炸醤麺と呼んでもいいのでしょうか。まあ醤を炸しているので、炸醤麺なのでしょうが。店をやっている人たちは間違いなく台湾系の人なので、台湾にはこういった炸醤麺があったりするのかなぁ。台湾に行ったことがある方、教えてください。ただし最近、いろんな方から寄せられた情報からすると、炸醤麺もかなりバラエティーがあるということみたいですから、これもそのバラエティーの一種と考えるべきなのでしょうかね。


geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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