2004/12/31登録
今日まで内緒だったが、北京ダックが食べられると分かると甥たちは大喜び。冷菜と王府井店より綺麗に盛り付けられた芥末鴨掌をつまみに、ビールを飲みながら主役の登場を待つ。
ワゴンに乗せられて北京[火考]鴨登場。
まず、一番上等の部分の皮を砂糖をかけていただく。
荷葉餅は温く厚みがある。
北京では酒といえば白酒(パイチュウ)である。ここは是非中国文化を勉強させようと、ニ鍋頭を注文。乾杯というのは杯を乾すということ、これを一気に飲むのだと、教える私も白酒は苦手。でも店も要領を得たもので、氷入りの冷水を持ってきてくれた。
焼餅。切れ目が入っており、肉を挟んで食べる。
水餃子。この店に焼き餃子は無い。北京では、屋台や餃子専門店でもなければ、焼いた餃子(煎餃や鍋貼)は置かない。単に餃子とあれば白菜と豚肉の水餃子のことである。
残ったら持ち帰ろうと思っていた北京[火考]鴨を一切れ残らず全部平らげ、いよいよ本日の真の主役、炸醤麺を注文。
湯気の立ち上る真っ白な幅広の麺が日本のラーメン丼ほどの大きさの器に入っている。水にさらしてないようだが、非常に腰がある。
面碼は、キャベツ、モヤシ、大豆、キュウリ、セロリ。
炸醤は作り置きである。形の残る材料は肉丁(四角く切った肉)のみ。北京の炸醤麺店ではこれが普通であり手抜きではない(但し北京の全聚徳王府井店に炸醤麺はありません)。
「和えて召し上がってください」。
言われたとううりにすると、塩辛く冷たい炸醤と温かい麺が混ざり合い、バランスのとれた味になる。北京・崇文の「老北京炸醤面大王」に近い。
1200円という値段は北京の20倍近い。だが、出来合いの中華麺を使った日本式炸醤麺だって700円、800円してる。同じ分量の手打ち蕎麦と比べれば相当安いとも言えよう。この麺、この炸醤が、日本に定着してくれるのか、今後も見守って行きたい。
全聚徳新宿店
住所:東京都新宿区新宿三丁目32-10T&Tビル8.9階
電話:03-3358-8885